これからのリフォームキーワード「エシカル消費」とは?
消費者が商品を購入する際の基準として、これまでは「価格」や「性能」が重要視されてきました。しかし近年では、それらの基準だけでなく、「その商品が社会に与える影響」というものも注目されてきています。エシカル消費(倫理的消費)と呼ばれるこの新たな基準は今後リフォーム業界にどのような影響を与えていくのでしょうか。
1、「環境や社会にいい商品を購入しよう!」
エシカル消費とは、環境や社会に配慮した製品やサービスを選んで消費することを言います。
これまでの大量生産・大量消費を見直し、人や社会、地球環境のことを考慮して作られたものを購入・消費することで、社会貢献していこうという考えです。
2、消費者の間にも広がるエシカル指向
マーケティング会社が調査したところ73%が「活動を行っている企業は積極的に情報発信すべき」、55%が「同じような商品であれば、エシカル活動を行っている企業の商品を選ぶ」としています。
男性では20代・60代、女性では20代・40代・60代がエシカルに興味があると回答しています。また、実施度は男女共に60代以上で高い傾向が見られます。
また、「具体的にどのようなことを実施しているか」という質問に、「環境に配慮した商品を購入する」と回答した60代以上の割合は7割近くまであることが分かります。
3、リフォーム業界とエシカル消費
今後、エシカル消費の波はリフォーム業界にも広がることが考えられます。
断熱リフォーム・節水リフォームなどの省エネリフォーム、太陽光発電などの創エネリフォーム。
これらのメジャーなリフォームは、商品で他社と違いを出すことが難しく、どうしても価格競争などになってしまいがちでした。
エシカルという新たな消費行動は、価格や性能とは違った、新たな訴求ポイントとして今後リフォーム業界にとって重要なキーワードになるのではないでしょうか。